GWも終わり、ようやく暖かくなってきましたね。4月はバタバタしていてなかなかコラムを書けませんでした。
さて、今回は顎の痛みについて。
今年の年度初めは、顎が痛いという患者さんが大変多かったです。
症状としては、
(1)口を開けづらい。
(2)噛むと痛い。
(3)こめかみが痛い。
(4)口を開けると音がする。
等など、人により様々です。
その多くは、一度は皆さんもお聞きになったことがあるであろう“顎関節症”というものです。この名前は病気の原因を表しているのではなく、上記のような症状の総称です。
ではこの症状はなぜ起こるのでしょう?
実ははっきりとはわかっていないのです。
考えられているのは、悪いかみ合わせや、噛み癖、生活習慣、ストレス、精神的な問題などで、それら多因子が積み木のように重なって、耐久限界を超えてしまったときに発症すると言われています。
そもそも顎関節とは左右の耳の前あたりに存在し、頭蓋骨(上あご)と下顎骨(下あご)を連結する部分です。2つの関節が複雑に連動することで、私達は食物を上手に噛み砕いているのですが、ユニークな動きを繰り返すがゆえに関節のズレも生じやすいのです。
またその構造上の理由から、顎関節症は再発しやすく、一度なると癖になることもおおくみられます。顎関節症を引き起こしている主な原因を探っていくにはなかなか大変ですが、生活習慣によって引き起こされているものであれば、患者さん自身のセルフケアによってコントロールすることもできるかもしれません。
院内には詳しいリーフレットもありますので、是非ご覧になってください。
そしてあまりストレスをためませんように・・・。