こんにちは。
さて今回は、入れ歯について書こうと思います。
まず入れ歯には2種類ありますがご存知ですか?
部分入れ歯と、総入れ歯といって、前者は歯が一部残っている方に装着するもの、後者は歯が1本も残っていない方に装着するものです。
歯が一部残っていれば、それを支えにすることができるため、部分入れ歯の方がはずれにくく、かみ合わせには有利になります。逆に総入れ歯は歯がないために口の中で動きやすく噛みにくくなってきます。
今回は総入れ歯の話。
一般論で言えば“良い入れ歯”とは、口の中で動きにくい固いタイプと言われています。
つまり総入れ歯になればそれだけ、入れ歯の条件としては難しくなってきます。特に歯を抜いた後の骨の状態が悪いと横滑りをおこしやすく、安定を得るのが難しくなります。
ではどうやって入れ歯を作っていくのでしょう?
入れ歯を作るには、以下の4つのステップがあります。
(1)粘膜の型をとる。
(2)かみ合わせをとる。
(3)歯を並べてみる。
(4)装着、調整。
簡単そうに書きましたが、これが非常に難しいのです(泣)。
型取りは歯の型と違い粘膜ですから、力の入れ方や緊張度合によってすぐ変わってしまいますし、かみ合わせも歯が1本もないので目印がありません、歯を並べても以前どのような状態で並んでいたのか、想像するしかありません。。。
そのため、患者さんは同じなのに、入れ歯はそれを作る歯医者、技工士によって大きく変わってしまいます。入れ歯の良し悪しが、人によって大きく出てしまうのはこういった理由からなのです。
しかし実際には、製作における注意点や、わかりずらいですが“勘どころ”のようなものがあり、上手くそれを捉えられると口の中で長期に安定させるのも夢ではありません!
入れ歯を何度も作ったけど、なんかしっくりこないとか、ほかの病院で難しいから無理と言われたなど、入れ歯に関するトラブルでお悩みの方、ぜひ一度拝見させていただけたらと思います。